決意表明

決意表明

2015/08/30(日)
未来をになう子どもたちの元気な姿、わが子のために仕事と子育ての日々を頑張る保護者の方々の笑顔――私は現在、民間企業の契約社員として認可保育園事務長の仕事をしています。みずみずしい野菜をもぎとり、羽化したカブトムシに驚き、太陽の下で泥遊びを楽しむ園児たちの成長は、私にとっても大きな喜びです。また、子どもたちのすこやかな成長のために保育士さんたちと一緒になって汗を流す日々は、かけがえのない経験となっています。 私は、2年前の平成25年、市民のみなさまから厳しい審判をいただき、都議会議員選挙に落選しました。深い反省をしながら、自分自身の進むべき道は何なのか、私を育ててくださった小金井市にどう恩返しをすればいいのか、悩みながらの日々が続きました。そんな中、大病を患い、左半身が麻痺していた父の病状が悪化し、母とともに懸命に介助や病院でのつきそいをしましたが、1年後、父は亡くなりました。父は、私が政治の道を歩むきっかけとなった人でした。その父の死は、進むべき道を迷っていた私に、大きな示唆を与えてくれることになりました。そして、そのような折、幸運にも、上述した保育園ではたらく機会に恵まれ、これまでの議員生活では知りえなかった民間企業の実態や厳しさを肌身で感じるとともに、子どもたちや保護者の方々、保育士さんたちと接する中で「人が活き活きと暮らしているまちがどれだけすばらしいか」ということを、身をもって実感したのです。 この2年間で多くの貴重な気づきを得た私は、原点に立ちかえり、小金井市議会議員選挙にはじめて立候補した27歳の時の2つの決意――「志は地域にあり」、「小金井に尽くす人間になる」――を再確認しました。それと同時に、今日まで歩んでこられたのは、けっして私ひとりだけの力ではなく、十数年にもわたり、私を支え、応援してくださった市民のみなさまのお陰であると、感謝の気持ちでいっぱいになりました。 「みなさまと一緒にふるさと小金井の新しい時代を築き上げる」 これが、私、西岡真一郎の最大の目標です。 いま、聞こえてくるのは、「小金井市にビジョンを」、「もっと市民の声を市政に反映して」、「もっと明るい話題を」、「市役所のより一層の活性化を」などの声、感じられるのは閉塞感です。はたらく世代が減少し高齢者が増加する人口構造の変化、市のシンボルでありながらも減少していく豊かな緑、厳しい市の財政状況、市庁舎をめぐる問題など、長年の市政課題も多く残されています。このままでは小金井市が厳しい都市間競争の時代を生き抜くことができるのか、心配です。その一方で、わがまちは、たくさんの魅力、市民力や地域力にあふれています。多様なジャンルにわたり活発に展開される市民活動、小さい頃の遊び場だった野川やくじら山に象徴される水と緑の自然環境、それら小金井の「宝」をさらに発見し、集めて、むすびつければ、もっと魅力のある、もっと誇りのもてる小金井市に生まれ変わることができるはずです。 私は、進むべき道を模索していた2年の間に、多くの方から激励の声をいただきました。いまだ若輩である私にそのような期待をよせてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいになると同時に、わがまち小金井市で必要とされているものが何であるのか、確信いたしました。すなわち、新しい時代をつくるための将来に向けたビジョン、幅広い市民参加と建設的な議論によって前進する「オール小金井」の市政、市民と市政をむすぶ役割をになう市役所のより一層の活性化が、待ち望まれているのです。「生涯を小金井で過ごしたい」「小金井に住み続けたい」と、市民のみなさまに心の底から思われるような新しい小金井市を誕生させよう、そう強く心に誓いました。 父の一周忌、父と弟が眠る墓前にて、「誰かがやらなければならない困難な使命を、私、西岡真一郎が果たそう」と、固く決意しました。国政の現場、市議会と都議会の活動、浪人生活を通じて、これまで歩んだ23年の間に学んだこと、つちかった経験のすべてを投入し、市民のみなさまとスクラムを組んで、私たちのまちと市民のみなさまの未来のためにはたらき、その生涯を小金井で終える覚悟です。そのため、私は民主党を離れ、無所属の立場をつらぬき、あらゆる方々と語りあっていきます。 道に志し、自らを信じ、みなさまとともに歩む――私を育ててくださった、ふるさと小金井への感謝の気持ちと、小金井のために尽くそうというこれからの決意はけっして揺らぎません。市民のみなさま、どうか一緒に歩んでください。
平成27年8月吉日 西岡真一郎